2010年06月21日

Hydrangea - HASEDERA

近畿地方も入梅が宣言されて以来、ジメジメとした雨の日が続いています。
梅雨のこの時期に今が見ごろのアジサイを求め、奈良県にある長谷寺を訪れました。


長谷寺前にある商店街の様子。奈良漬やヨモギ餅などのお店が立ち並んでいます。どのお店も中々に歴史を感じる佇まいなので、商品そっちのけで店内の様子を窺ったりしていました。中には店内奥に擁した休憩所が本格的な日本庭園調となっているところもあって、今度行く時には、お茶でもしに入ってみたいです。


「大聖不動明王(だいしょうふどうみょうおう)」が祀られた建物。
密教における「宇宙」そのものと一体を成すと考えられる汎神論的な如来(法身仏)である「大日如来」。
仏の教えに従わない者を諭し、説法し、そして時には仏法に対して敵対的な場合に強行的かつ積極的介入を行う姿を「教令輪身(きょうりょうりんじん)」といい、「不動明王」はそんな「大日如来」の「教令輪身(きょうりょうりんじん)」とされます。
一般的に「不動明王」と呼ばれる、「大日大聖不動明王」の「不動」とは、「菩提心」の揺るがないことから由来しており、「大日如来」の使者と言われているそうです。
「仏教」関連のキーワードから紐解いていくと、独特の世界観や歴史観が養われるので、ついつい時間を忘れて探求してしまいます。


長谷寺の仁王門の様子。三門一戸の楼門(ろうもん)という建築形式となります。楼門とは、寺社などで二階建て(重層)になった門の事を言い、仏寺の山門・総門に相当し、神門とも呼ばれるそうです。
下層に屋根がなくて上層に高欄付きの縁をめぐらしたものとなり、下層に屋根のあるものは、二重門と呼ぶそうで、一般的にはその額は当時の天皇が描く事が多いんだそうです。


近付いてみるとこんな感じです。下からのアングルでシャッターを切ったので、より荘厳な雰囲気の仁王門となりました。門の両脇に仁王像、楼上に十六羅漢を安置していますが、門の両脇を見る余裕がありませんでした・・・。


その理由はこちら。仁王門越しに見える登廊(のぼりろう)の眺めが素晴らし過ぎて、仁王門の両脇をチェックするのを忘れてしまいました。
写真の登廊は三九九段、上中下の三廊に分かれた内の「下登廊」。後述に登場する本堂もそうですが、個人的にはこの「登廊」なんかは、第一印象で「千と千尋の神隠し」のワンシーンのように思えました。
とにかく非常に美しい光景でしばらくボーっとこの「登廊」を眺めてしまいます・・・。


中登廊から下登廊を見下ろしたところ。実物の写真はもっと素晴らしい光景なのですが、私の写真の腕ではその素晴らしさをお伝え切れなくて残念です。


中登廊をゆっくりと登りながら周りの景色を楽しむ事ができます。この日は蒸し蒸しとした日でしたが、なぜかこの一帯だけはヒンヤリと清々しい空気が漂っています。エアコンにより空調が整った環境に慣れている現代人ならいざ知らず、当時の人たちにとって夏でもこうしたヒンヤリとした場所は有難い存在であったと同時に、信仰や畏敬の対象となり、山の存在、自然の存在を恐れ敬ったのは当然の流れだったんだろうなーと、古(いにしえ)に想いを馳せていました。


上登廊から中登廊方向を見下ろしたところ。とにかく湿気が高いところなので、燈籠なんかももうコケでビッシリ。コケフェチな私には萌え~なモノばかりです。


登廊から国宝の本堂、同じく国宝の礼堂(外陣)らいどう(げじん)を見上げた様子。なんだかこんな景色も「千と千尋の神隠し」で登場していたような感じに思えます。国宝になるには?の基準はよく知りませんが、この光景を見た時に「こりゃー国宝になるわなー」と思い、勝手に「マイ国宝」認定してしまいました。


こちらは本堂裏手の様子。梅雨の合間となったこの日。曇った空とは裏腹に「緑の屋根」の下は思った以上に明るく晴れやかな空間が広がっています。


境内奥に立てられた五重塔の麓(ふもと)の様子。


日本人が大好きな五重塔。山奥に佇む五重塔は妙に歴史を感じさせるのですが、実はこの五重塔は、昭和29年に建立されたという比較的新しいもの。


純和様式による「昭和の名塔」とも呼ばれ、戦後日本に初めて建てられたこの五重塔。現代においてこうした古式建築を新たに建立してはダメというキマリは無いわけなので、今後この五重塔がこれからの我々の子孫に語り継がれていくのでしょう。


木漏れ日から顔を出す陀羅尼堂(だらにどう)。建物の構造や壁の質感などからも、ごく最近に建てられたもののようですが、こちらも時間の経過とも共に歴史を刻む建物となるのかもしれません。ちなみに、サンスクリット語源とする「ダーラニー」とは、「記憶して忘れない」から由来し、その後意訳されて「総持」、「能持」、「能遮」といった解釈となったそうです。


そして随分と前置きが長くなりましたが、こちらが今回長谷寺を訪れるに当たってのお題である「アジサイ」。
長谷寺と言えば、牡丹や桜など、四季を通じた「花の寺」として有名で、この季節はアジサイが特に見ごろを迎えます。
が、今回訪れた際には、肝心のアジサイの姿が殆どありません・・・。本来は8,000株とも言われる大量のアジサイが植えられているので、アジサイ塗れ(まみれ)になるハズ。

アジサイの花の色は、土壌のpH、とりわけアルミニウムイオンの量や、開花してからの日数によって様々に変化することが確認され、その「七変化」の様子を楽しむ事ができます。


こちらの写真のようなアジサイの様子が多く確認されたので、ここ最近の天候によってまだ少し早い時期に訪れてしまったようです。
こんなにも美しいアジサイですが、毒を持っているため、それとは知らずに料理の彩として添えた際に、口にした人が中毒を起こす事故が毎年のように起きています。


アジサイと対(つい)で登場するカタツムリ。最近は見掛けなくなりました。昔は雨の日ともなると自宅の庭先にいるのを見掛けた事がありましたが、とんと見掛けなくなりましたね。
こちらの写真のカタツムリは殻の形状がタニシやカワニナのような細長いものとなっており、普段良く見掛けていた丸っこいのとは随分と異なります。
殻があるとカタツムリは、可愛らしくも見えるのですが、殻が無ければ単なるナメクジ・・・。


「白心堂」と呼ばれる建物を右手に見て「本坊」方面を窺ったところ。日本庭園よろしく、砂利にこうした模様が描かれているのをみると、何となく気分が落ち着きます。「和式」っていいもんですね。

さて、色々とお寺巡りをしてきましたが、個人的に長谷寺は今までに観て来たお寺の中でもかなり上位のオススメランキングに入ります。特に登廊や登廊から見上げる礼堂、本堂といった景観は荘厳にして幻想的です。また牡丹が満開の時に訪れてみたいです。


そしてそして、これだけではせっかくの週末を終わらす事はできません。
続いて訪れたのはグンと場所を変えて大阪茨木にあるエキスポランド。あの衝撃の事故により大阪屈指の規模を誇っていたテーマパーク遊園地は事実上消滅し、現在は農業体験型公園の「ファームエキスポ」として一部再活用されています。


家庭菜園を行う規模の農業枠以外にも、こうした「Expo Marche(エキスポ・マルシェ)」が開設されており、少しずつ活気をみせているようです。入場自体は無料ですが、車で訪れた際に掛かる駐車場代金1,200円がネック。
今はキャンペーン中でこのエキスポ・マルシェで買い物をすれば1時間駐車場料が無料。


このエキスポ・マルシェでは、「桜川サイダー」も売られていました。このような瓶入りのサイダーやラムネを見ると、どこか「昭和」の香りが漂い、古き良きノスタルジックな感覚へと誘(いざな)われます。


冷蔵庫で冷やすのではなく、こうして氷水でヒエヒエになった状態が、より一層乾いた喉を潤してくれそうに思えます。


7月にもなれば梅雨も明ける事でしょう。そうなるといよいよ夏本番!私の週末も遊び本番に突入~~。楽しみです^^
Posted by ahahamaster at 13:02│Comments(0)
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