2010年09月14日

The Oldest Hot Springs

かれこれもう1ヶ月前のネタですが、お盆休みを利用して和歌山県にある湯の峰温泉に行ってきました。
いつもの悪い癖で、連休が近いと分かっていながらも、中々その準備ができず、いざ直前になってようやくその重い腰を動かします。
元々は四万十川にでも遊びに行きたいなと思っていましたが、Googleマップで移動距離と時間を測定すると、大阪市内から距離で約350Km、移動時間は車で実に6時間。無理、ムリ・・・。そんなこんなでもう少し手頃な旅行先をとして選んだのが今回の湯の峯温泉だったりするわけです。


阪和道から湯浅御坊道路を抜け、国道42号線をひた走り、目指すは湯の峯温泉郷、だったはずなのですが、(なぜか・・・)深夜に出発した事もあってかなり早い時間に着きそうな気配。ということで急遽予定を変更し、紀伊半島の先端まで行き、折り返すイメージで湯の峰温泉を目指すことに。

写真は紀伊半島の先端、本州最南端の地「潮岬」を目前にした串本町にある「串本海中公園」です。ちょうど日の出の時間帯に到着したものの、この日の天気があいにくの曇りだったということもあって、いつ海面からお日様が顔を覗かせたのか気付きませんでした。残念。


こちらは同じく串本町にある「橋杭岩(はしぐいいわ)」と呼ばれる奇岩群。
南西一列におよそ850メートルに渡って大小400もの岩が連続して存在するこの光景は大変神秘的です。


大きな岩や島にはそれぞれ名前が付けられており、左から順に・・・
ゴロゴロ岩、黒岩、タコ島、海老島、コポレ岩、折岩、蛙子島、平岩、ハサミ岩、ポオス岩、大オガミ岩、小オガミ岩、ピシャコ岩、童子島、弁天岩、イガミ島、小メ戸コオシ島、辰欠島、馬乗島、大メド沖ノ島、四ノ島、三ノ島、二ノ島、一ノ島・・・
と呼ばれていますが、余程のマニアじゃない限りどの岩がどの名前か分かる人はそうそういないと思います。


太平洋で大きな帯を成す温暖な黒潮の恵みを受けて、串本町では年間での平均気温17度前後と、気候はいたって温暖。冬季でも平均気温6~8度とあって、降雪を記録することもありません。
南国のイメージにピッタリなハイビスカスが潮風に揺られる様を観て、しばし長距離ドライブの疲れを癒していました。


橋杭岩のある浜辺によく目を凝らしてみて見ると、小さな無数とも思える穴があります。その穴からせっせと団子状になった土のを運び出す小さな生き物がうごめいている様があったので、しばらくじっと観察してみることに。
穴から顔を覗かせたのはカニの一種で、浜の砂を濾して(こして)食べ、砂の中に含まれるプランクトンなどの微生物を食べているようです。それにしても何とも素晴らしい迷彩効果。ジッとしていると何処に居るのかさえわかりません。


橋杭岩近くには観光客目当ての露店もあり、近海で獲れたものでしょうか、イカが天日干しされていました。醤油漬けされて炭火で焼かれたイカ焼きの美味しそうなニオイに誘われる観光客は、まさにお店の思うツボといったところでしょう。


色々と回り道をしながら目的の地、湯の峰温泉郷へと車を走らせます。結局なんだかんだで、大阪市内を出発してから途中の休憩を含み12時間近く経過。予想以上に時間が掛かっています。
今回の旅行でのお宿がこちらの老舗旅館「あづまや」。江戸中期からの創業とのことで、相当な老舗旅館といえます。
旅館あづまや


22室ある客室全てが和室。今回宿泊したこちらの部屋も幼少の頃に祖母の家へ帰省した頃のことを思い出す、どこか懐かしい雰囲気の漂う部屋でした。


こちらは客室から眼下にある東光寺を眺めた様子。都会ではクマゼミやアブラゼミが大合唱している中、こちらの山奥ではミンミンゼミが合唱しています。聞き慣れたせいもあってか、クマゼミやアブラゼミの鳴き声はベタベタした感覚になりますが、ミンミンゼミはカラっとした夏空のようなイメージで耳に入ってきます。


この一帯に降り立ったと同時に鼻を突く硫黄の匂いは、まさに温泉街。炭酸泉の温泉ばかりを訪れていたせいもあってか、この硫黄臭漂う雰囲気が妙にワクワクとさせられます。


湯の峰温泉を代表する観光スポットの1つ「湯筒」。とにもかくにも、ここ。源泉自噴口であるこの湯筒は湧出温度が90度と高い為、卵や野菜、中には肉を茹でている光景が多く見受けられます。


成務天皇の御代、西暦23年に発見された日本最古の温泉として記録され、古く奈良時代、平安時代からも「薬湯」として名高い温泉です。豊富に湧き出るこの良質の温泉によりこの付近の15軒の旅館が観光収入で成り立っているわけですね。


こちらも湯の峰温泉きっての観光スポット「つぼ湯」。1800年もの歴史があるとされ、1日に7回も湯色が変わると言われています。
伝説上の人物とされる「小栗判官」の回復伝説が残されています。湯の峰温泉の効能が高いことが噂され、こうした伝説を生んだのかもしれません。


~小栗判官物語~
今からおよそ600年前の足利時代。茨城県の小栗城主である小栗満重は、鎌倉管領 足利持氏の軍に攻められ落城。その子である小栗判官は落ち延びる道中にて相州(神奈川県)にて郡代 横山大膳に正体を見破られ毒殺されようとする。
照手姫によて一命を取り留めたものの、毒により重傷を負い、辿り着いた湯の峰温泉で浴すること百日余り。小栗判官は見事に回復を果たした。このことが伝承され、湯の峰温泉での薬効の高さがいまに伝わる。
小栗判官 / ja Wikipedia


夜の あづまや。ぼんやりと闇夜に浮かび上がる老舗旅館には貫禄と風情が佇みます。


下駄をカランコロンと鳴らしながら夜の温泉場を散歩。クソ暑い真夏のこの時期の温泉。「温泉は冬だろー」と思いつつも行ってみた今回の旅行ですが、夏の温泉も中々オツなもんです。何よりも深い山の中、夜ともなればひんやりとした心地よい風がどこからともなく流れ込みます。ほんのりとした「涼」を頂くのもまたよいもんですね。


困ったことに、携帯電話の電波が全く届きません。でもこれは、普段仕事柄、土日も平日もあまり関係が無い生活を普段過ごしている為、現実逃避が出来たのは、ある意味良かったのかもしれません。


こちらは夜中の湯筒。宿泊客からひっきりなしに食材が放り込まれています。
肝心の温泉浴はというと、あづまや の内湯で頂きました。さすがに古い旅館の浴場という事もあって、お世辞にもキレイとは言えませんが、素晴らしい湯質であったのは言うまでもありません。
個人的にオススメは源泉湯です。温度調整のために水で薄める事無く、湧き出た源泉を適温まで冷ましてから頂く温泉は、大地のエネルギーを肌で吸収しているような感覚に陥ります。


そして次の日、湯の峰温泉を後にし、行きに通った経路とは異なり、奈良の山道を目指し帰路へとつきます。


道中に何度となく出くわす川。広大な山の中を縫うように張り巡らされた川の様相に目を奪われながらのドライブ。


道中の十津川村にあった「十二滝」。落差100mといわれるこの滝。滝つぼ付近まで道路から歩いてすぐに辿り着くことができます。


こちらは人生2度目となる「谷瀬の吊り橋」。長さ297m、高さ54mと、日本最長の鉄線による吊り橋です。せっかく通りかかったので、今回も渡ってみることに。
「アレ?こんなに高くて怖かったかな・・・?」。高いところは全く怖くない私でしたが、年を取ったせいなのか、何なのか分かりませんが、今回妙に怖く感じてしまいました。年甲斐も無くはしゃぐ男女の姿は周りの目を惹いていたかもしれません。
Posted by ahahamaster at 20:51│Comments(2)
この記事へのコメント
はじめまして(*^o^*)  
いつも楽しく拝見させていただいております♪
とても素敵な観光名所ですね。
読んでいるだけで旅行した気分になります。
それに素敵な写真ばかりで楽しいです。
Posted by 鹿児島人 at 2010年09月16日 14:59
鹿児島人さん、初めましてこんにちは。
コメント有難うございます。

「狭い日本」と形容される事が多いですが、まだまだ行ったことの無い場所が多くて、毎回違う場所を訪れる度に新たな発見があり、勉強になります。

日記代わりに訪れた場所をクリップしていき、自分自身の集約としているのですが、過去に遡って昔訪れた場所ついて書いた記事を読み返すと、楽しかった思い出が頭の中にはっきりと思い浮かんできます。

時間の許す限り色んなところに行ってみたいですね。
Posted by Lumino at 2010年09月16日 16:26
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