2008年07月18日

North American Rescue Products


Photo by Marine Staff Sgt. Luis P. Valdespino Jr
アフガニスタン南部の州、ヘルマンド州でタリバンとの戦いにおいて負傷した市民兵を介護するU.S.MarineのHospital Corpsman(=衛生下士官)。

Medic(メディック)という言葉に最近やたらと興味そそられるようになりました。EMS/EMTの現場で使われるバッグの中にぎっしりと詰まった医療用具・・・。

学生時代は白衣を着て研究室に篭っていた事もあって、実験室で使うような器具類に親しみがあるせいか、彼らの持つ装備に興味津々です。


で、結局買ってしまったMedic装備。これがMedic装備の散財について、ほんの序章に過ぎない・・・なーんて事にならないようにしないと(汗

写真は、以前より何度か登場しているNorth American Rescue Products製のCombat Casualty Response Kit(Individual)と、EMDOM USA製の"Grobes" Glove Dispenser Pouch、同じくEMDOM製のB.O.M.B. Blow Out Medical Bagです。
Combat Casualty Response Kit(Individual)(Bag only) - North American Rescue Products
"Grobes" Glove Dispenser Pouch - EMDOM USA
B.O.M.B. Blow Out Medical Bag - EMDOM USA


EMDOM USA製の"Grobes" Glove Dispenser Pouchの詳細ページにもあるLatex Exam Gloves(実験用{使い捨て}ゴム手袋)」を実際にポーチ内に入れてみました。


EMDOMのサイトには指先から取り出すような格好となっていたので、そのように真似てみました。個人的には逆に袖口から取り出せるようにした方が、すぐに手にはめる事ができるような気がするのですが、この手袋を収納させる向きにも何か理由があるんでしょうね、きっと。


ちょうどティッシュボックスの要領で、中に収納された施術用のゴム手袋を適宜取り出せるような仕掛けになっています。
私の場合、普段使いを想定しているので、もちろんゴム手袋を持ち歩く必要性が無いので、代わりにポケットティッシュを入れています。
と、この事は前回の投稿にも書いた通りなのですが、実際にティッシュを入れて使ってみた感想としては、結構使い難いです。ティッシュを引っ張り出す際に、大抵、ティッシュが出るまでの間にティッシュ自体が千切れてしまいます^^;
ま、ここは1つ、アクセサリーとして付けたままにしておこうと思います。


ゴム手袋には、Alcohol Prep Padが同封されていました。
写真の中にあるとおり、Alcohol Prep Padの見た目が乾燥剤と似ている為、危うく捨てそうになりましたが、印字されている「ALCOHOL」の文字に目が留まり、手袋を術前に消毒する用途なんだという事に気付きました。


U.S.Army photo by Senior Airman John Hughel
生物化学爆弾のBlast Zone(爆発地点)から離れた地点で、何やらメモを取るオレゴンのArmy National Guard(国家陸上警備隊=オレゴン州兵)。恐らく演習での1コマだと思います。

このオレゴン州兵の手にもブルーのLatex Exam Glovesがあるのが分かります。顔にはILC DOVER社のM40と思われるガスマスクを被っています。(間違えていたらスイマセン)
●過去の関連記事:Chris Reeve Knife&M95 Gas Mask
M40 Gas Mask - ILC Dover LP
M40 CHEMICAL BIOLOGICAL MASK - Special Warfare


こちらがそのブルーのLatex Exam Glovesです。一緒に写っているのは「NAR Trauma Shears (7 1/4")」です。
NAR Trauma Shears (7 1/4") NSN#: 6515-01-538-9276 - North American Rescue Products


このゴム手袋は少しばかり大きめの造りなので、私の手には随分とゆったりとしてしまっています。
また、NAR Trauma Shearsのブレード中央部分には穴が空いているのが分かります。
●過去の関連記事:Paramedic Scissors Black Blade


こちらが先述にもあったアルコールのプレップパッド。「Tear Here」のところで「切り取る」ようになっています。
(「ここで泣け」という意味ではなさそうです・・・)
Alcohol Prep Pad - Lights Medical Supply Co., ltd.


NARPのCombat Casualty Response Kit(Individual)に収納されていた中身を取り出してみました。結構な量です。これだけの量がコンパクトに詰め込まれていた事にちょっと驚きました。

1: Combat Casualty Response Kit(Individual)(Assult Black) Bag
2: CAT(Combat Application Tourniquet)
3: ETD(Emergency Trauma Dressing)
4: Combat Casualty Reference Card
5: Black Talon Nitrile Gloves
6: NARP T2 Individual Kit
7: S-Rolled Gauze x2
8: Cyalume Litght Stick
9: Gauze

必要最低限のごく簡易な救急キットといったところの位置付けになるようです。
ちなみにこのCombat Casualty Response Kit(Individual)は、現行のモデルより1つ古いタイプとなります。その為、中に詰め込まれている装備一式も現行仕様で掲載されているNARPのカタログPDFのものと異なります。
現行仕様のCombat Casualty Response Kit(Individual)の外観については後述にて登場にします。


USMC photo by Cpl. Scott M. Biscuiti
以前にも登場したこちらのU.S.Marine Corpsの写真。MEU(Marine Expeditionary Unit)が中心に行った、大規模救護活動の訓練シーンで、負傷兵の治療を行うHospitalman(看護兵)にも、先程の写真と同様にブルーのLatex Exam Glovesがはめられています。

このHospitalman(看護兵)が手にしているものは、一瞬NARPのNeedle Decompression Kitかな?とも思ったのですが、どうやら単なるペンのようで、NARPでいうところの「Combat Casualty Reference Card」のようなものに症状等をメモしているような感じにも見えます。
ARS™ for Needle Decompression (3.25") - North American Rescue Products
Combat Casualty Reference Card - North American Rescue Products


USMC photo by Lance Cpl. Nicholas M. Dunn
第2小隊の海兵隊員が、負傷した仲間を担架を使って一時的に車の中へ避難するシーン。この担架、間違い無くNARPのものだと思います。と言うのも・・・、次の拡大写真を見てみると、NARPが掲げるキャッチフレーズの「The 3X Standard」のタグが付いたままになっている為です^^

しかもこの手の戦場で使われる担架は、聞いた話によると、その幅がBlackHawkだのApacheだの、載せる輸送手段によって合わせているそうで、搭載させる側の床にもちゃんとその幅に合わせた溝が切り込まれていて、簡単に搭乗させることが出来るようになっているそうです。

USMC photo by Lance Cpl. Nicholas M. Dunn
「The 3X Standard」とは、
Exact...
 Products designed explicitly for flawless performance in combat applications.
Extreme...
 The absolute highest technical fabrications for ultimate precision and durability.
Extraodinary...
 Meticulously designed to function perfectly in a far-reaching scope of real-world applications.

We take great pride in offering a full scope of Tactical Combat Casualty Care equipment to meet the needs of America’s war fighters. Throughout our product range, certain items are designated with North American Rescue’s 3X Standard, as a permanent assurance of quality. Every 3X piece has been engineered for uncompromised performance, manufactured to the most demanding specifications, and extensively field-tested in the harshest of climates. Our reputation rests on these products. They define who we are and differentiate us from dozens of manufacturers of emergency medical equipment...


再びCombat Casualty Response Kit(Individual)の写真に戻りますと、表面に用意されているポケットには、マニアには堪らなく嬉しいロゴが記載されています。また、このCombat Casualty Response Kit(Bag)のカラーとしては、この記載にあるとおり、「Maritime Assault-BLK」というカッチョイイ名前が付けられています。
パッと見る感じでは、ただのブラックですが、光の加減などでは濃紺のような色味にも見て取れます。その他にも「PN:90-0013 NSN:6545-01-529-4185」といった記載もマニア心を刺激してくれます。


バッグの周囲には止水ジッパーが施され、「Maritime」らしい仕様といった感じにも受け取れます。がしかし、実際にNARPのカタログPDFをチェックしてみると、このジッパーは「止水」や「防水」という目的では無さそうで、Combat Casualty Response Kitの商品説明ページには「Sand Resistant Zippers」となっていました。つまり対象は「水」ではなく、「砂」で「防砂」が目的という事のようです。

それにしても通常のファスナーが施されているよりも、このような防砂、防水、止水仕様が施されていると、物凄く得をした気分になるのは私だけでしょうか・・・。実際問題、これら仕様のファスナーの方が仕入れ単価が随分と上がってしまうそうですが。


U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Coleman Thompson
海上における保全活動において、空母エイブラハム・リンカーンと、USS Nassau ,LHA-4(アメリカ海軍のタラワ級強襲揚陸艦4番艦)が共同で実施した航空母艦上の甲板での小火器による軍事訓練の模様。
USS Abraham Lincoln (CVN-72) - en Wikipedia
USS Nassau (LHA-4) - en Wikipedia

赤枠内に今回手に入れた、現行仕様より1つ古いモデルのCombat Casualty Response Kitが装着されているのが分かります。


以下、アメリカ軍のサイトを巡回している際に見つけたNARP製品を身に着ける兵隊さんの写真です。


U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Jennifer A. Villalovos
2006年の少し古い写真です。”Exercise Seahawk”に参加中のMobile Security Squadron Three (MSS-3)の隊員。
対テロ、国防といったテーマを掲げ、U.S. Navy Expeditionary Combat Command (NECC)も含んだ訓練だったそうです。
EAGLE CIRAS Maritimeを着るこの隊員の右脇腹には、防砂ジッパーや表側のポケットの形状などから、NARPのポーチと思しき(おぼしき)姿が見えます。

今回私が手に入れたNARPのCombat Casualty Response Kit Bagは、現行仕様の1つ旧型となるそうです。現行仕様のものとして紹介されたCombat Casualty Response Kit Bagでは、その特徴的な前面部に配置しているポケットにNARPのタグが貼付されていないので、この旧型にしました。タグは重要です!そこはもう、ただのミーハーな考えで選んでいます^^;
それ以外にも、現行と旧型では腰ベルトとの連結がループなのかファステックスでの装着タイプなのかといった違いがあるようです。


USMC photo by Cpl, Randall A. Clinton
第24Marine Expeditionary Unit(MEU)の隊員が、大型輸送ヘリ「CH-53E 'Super Stallion' (スーパースタリオン)」が旋空の際に発生する猛烈な風と、その風による瓦礫の飛翔から身を守っているシーン。
CH-53E 'Super Stallion' (スーパースタリオン) - ja Wikipedia


U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Carmichael Yepez
クゥエートのCAMP MOREELLで撮影された、NMCB(Naval Mobile Construction Battalion:海軍機動建設大隊)によるM16を使ったデザートシューティングのワンシーン。
特殊部隊での話という事で耳にしたのが、最近はあまり足回りに装備を着けない傾向にあるそうですが、この写真にあるような一般兵においても足回りにはNARPのCombat Casualty Response Kitくらいしか着けないものなのでしょうか。

以前の「M116A1 Simulator Hand Grenade」の投稿で少し触れていたように、メディカルキットが収納されたポーチについても、基本的には自分で使うというよりも、自分が負傷した際に、周囲に居る仲間の隊員に応急処置をしてもらう事を想定するパターンが多いらしく、メディックポーチの類をアーマーの背面に装着するケースが多く見受けられるそうです。
●過去の関連記事:M116A1 Simulator Hand Grenade


U.S. Navy photo by Senior Chief Mass Communication Specialist Dave Nagle
Navy Expeditionary Combat Command Advanced Training Exercise (NAT-EX)の間に川沿いを警戒中のパトロールボートと、それを見張るRiverine Squadron (RIVRON)の隊員。


U.S. Army photo by Maj. Joe Scrocca
テキサス州陸軍訓練センター”Fort Bliss”から駆け付けた741st EOD Companyの隊員。トレーニングレーンでUnexploded Ordnance(不発弾:略{UXO})の対応と処理を行うコンペに臨んでいるところ。
陸軍用にACUバージョンのポーチもあるようです。


Official U.S. Marine Corps photo by Cpl. Peter R. Miller
クェートのCamp Buehringで行われた、MarineやCombined Anti-Armor Team (CAAT)などの複数の部隊が参加の合同射撃演習。

少し大きめのバッグは、NARPの「Combat Casualty Response Kit® - Squad」のようです。Tac-Tのファーストレスポンダーのように、シザースケースが外に用意されたバッグですが、これも中々使い勝手が良さそうですね。
Combat Casualty Response Kit® - Squad - North American Rescue Products


U.S.Army photo by Senior Airman Dilia DeGrego
アフガニスタン北部のBagram Airfieldで地層調査の任務に就く米陸軍隊員。

NAR IPRO® Tactical Goggle Systemと思われるゴーグルケースが左肩付近からぶら下がっています。そのゴーグルケースを支えているシルバーに輝くカラビナの1つは、これまたNorth Americanのもののようにもみえます。
NAR IPRO® Tactical Goggle System - North American Rescue Products
Shield Carabiner - North American Rescue Products

また、土埃でまみれた手にはSWMS(Southwest Motorsports)のCombat Gloves Shortらしきものが写っています。
●過去の関連記事:Southwest Motorsports Gloves

と、今持っている写真データのストックから、目を皿のようにしてNorth Americanの装備類が無いか、1枚1枚チェックしてみました。(こんな事、好きだからこそ出来るんでしょうね・・・^^;)

単にそのアイテムを探すだけではなく、そのアイテムが写っている事がキッカケで1枚の写真を深く掘り下げて調べてみると、その写真が撮られた際の色々な背景や経緯が見えてきて面白いです。

もちろんそれらは、引用元の米軍各サイトに記録が記載されているのですが、それらを英訳していく事は、忘れ掛けてきた英語文化へ触れる良い機会となって、勉強になります。



と、今回はいつも以上に気合の入った投稿になりました。私にとってメディックアイテムは初めて踏み出した領域。色々と知りたいと思っているので、またネットサーフィンの旅に出掛けてみようと思います。


U.S. Marine Corps Sgt. Richard Powell
写真右側のイケメンの旦那は、P.A.C.A.?のSoft Armorと、HSGI WEESATCH Plate Carrier Chest RigのMulticamを着込んでいます。背面にはメディックポーチとメディックシザースが突き刺さっているところに萌えますねー。
構えているテッポーもカッコヨロシイ!のでちょっと気になる写真です。
H.S.G.I. WEESATCH Plate Carrier Chest Rig - Aggressor Group
PECA Personal Body Armor - Aggressor Group
Posted by ahahamaster at 17:10│Comments(2)
この記事へのコメント
こんばんわ~

一番下の海兵隊員(MARSOCか?)のマガジンポーチ、マルチカムですね。
ていうかこの写真、すごい面白いですね。腕時計はSUUNTOだし、
レーザーエイミングモジュールも新型ですし、AIMPOINTの後ろにも
3倍ブースター(Eo-techのかな?)が付いていたり。

いや~ホンモンには疎いんで(英語が・・・)、いつも参考にしてますww
Posted by ジゲーン at 2008年07月18日 22:06
ジゲーンさん、こんばんは。
コメント有難うございます。

一番最後の写真、テッポーといい、装備といい何だか興味をそそられる内容となっています。

最近滅法よく見掛けるPEQ15は、PEQ2よりも小型で近未来なそのフォルムがイケてますね~。Compのオフセットマウントも好きですし、マグニファーとの組み合わせも今風ですよね。オーソドックスなARMS#40のリアサイトもいい感じ^^

VFCがモデルアップしたPEQ2のバッテリーケースのように、PEQ15を超リアルに再現したバッテリーケースがリリースされないかなーと考えてしまいます。
Posted by Lumino at 2008年07月19日 00:12
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