2008年12月05日

US Army Improved First AID Kit

特に親米派という訳ではないのですが、メディアでの露出が高い事や、世界最大の軍隊を保有し、進化し続けている米軍の装備についつい目が行ってしまいます。

そんな訳で今回は米陸軍採用のACUのメディカルポーチをご紹介しようと思います。

ACUという迷彩パターンを初めて見た時、「何だこりゃ?!」と言う感想を持った人が多かったそうで、洩れなく私もそんな一人でした。この迷彩が正式採用された意味がよく分からん・・・。当初は確かにそう思っていましたが、実際にイラクなどで展開している米軍兵が着用しているのを見ていると不思議なもんで、これが今では当たり前に思えるようになりました。
砂埃にまみれて、使用感が出まくりのACUが、最近ではカッコ良くさえ見えてきたくらいです。


このメディカルキット一式が入ったポーチのフラップ内側には、「Improved First AID Kit」というタグが貼られています。
貼付されたタグのネーミングより「応急処置用に改良されたメディカルキット」という事ですが、以前の仕様がどんなものなのかは詳しく知りません。

ファステックスを開放し、中身を取り出すと、ゴッソリ一式が簡単に取り出せるようになっている事が分かります。メディカルキット一式の外側にはCAT(Combat Application Tourniquet)が取り付けられ、このキット一式自身を不意の落下などで無くしてしまわないようにパラコードをコイル状にした伸縮式のランヤードが取り付けられています。


こちらはCATが装着されているキットの表側。
●過去の関連記事:SOF Tactical Tourniquet



肝心のメディカルキット一式を展開したところ。中身はLatex Exam Glovesや包帯といった、簡易爆発物による負傷や、被弾した時などの外傷を応急処置するものが中心の簡易即応キットとなっています。


U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Mike Meares
イラクのJassan近郊の高速道路で、タイヤのバーストによる車の横転事故に巻き込まれたイラク人国境警備員を診察するアメリカ陸軍民生チーム所属のメディック。

このメディックの手にはクロのLatex Exam Glovesを装着しています。他にもシロやブルーのカラーがあるようですが、個人的にはメディックが使うゴム手袋はクロが一番イメージにあります。


Photo by AF Staff Sgt. Brian Ferguson
カリフォルニアにあるFort Irwin NTC(National Training Center)で訓練中のアメリカ陸軍第4歩兵師団。写真は第204 基地支援大隊の隊員達がIED(Improvised Explosive Device:簡易爆発物)の爆音が鳴り響く中、負傷した事を想定したシュミレーション訓練を行っています。

傷口付近なんかは、映画さながらの特殊効果で非常にGraphicな写真ですが、リアリティある訓練によって実際の現場で仲間が負傷した時に必要以上の動揺をしないよう、メンタル面での効果も期待しているようです。
血が大の苦手の私にとっては、こんな内容の訓練だと真っ先に遠慮してしまいそうです・・・^^;


Photo by Air Force Master Sgt. Jonathan Doti
訓練なのか実戦での風景なのかわかりませんが、道路で応戦中のアメリカ陸軍兵。道路に散乱していたコンクリート製のバリケードにうまく身を隠しているところです。

右の脇腹付近にメディカルキットらしきポーチが取り付けられています。この手の写真を見ていると、射手が右利きの場合、大抵左脇腹や左の腰付近からフロントに掛けてのポジションにダンプポーチやマガジンポーチが取り付けれているので、その他ポーチ類の中でも比較的大きなポーチの部類になるものは右脇から背面に掛けたポジションとなっているように思います。


Photo by Katie Cowart
昨年夏に米軍管理下のGrafenwoehr Training Area で行われた訓練の模様。この訓練では機動力のある部隊とそうでない部隊間におけるコンビネーションを強化させる事を最たる目的として行われたそうです。

”電話中”の隊員はお腹のところにメディカルポーチを取り付けているようですが、上面にはRed Crossのシールまたはビニールテープに自作のRed Crossを貼付しているようです。


Photo by Staff Sgt. Michael L. Casteel
ハンビーを盾に山間部からの攻撃に応戦する米軍兵。右の背面にメディカルポーチらしきものが取り付けられています。


メディカルキット繋がりで、最初の写真で一緒に写していたのはNARP(North American Rescue Products)製のCombat Casualty Response Kit(Individual)です。Khaki(TAN?)とBlackの2つが写っていますが、いずれもNARPのものです。
●過去の関連記事:North American Rescue Products

一般兵に官給されているImproved First AID Kitと違った華やかさがありますね。NSNが振られているこれらNARPのメディカルキットは、新旧のバージョン違いとなっています。


いずれのCombat Casualty Response Kit(Individual)もレッグ装着対応となっていますが、Khaki(TAN)の方はアーマーへの装着を前提に、ウェビング仕様のみとしてループ部分が切り取られています。
この写真を見る限りでは、新旧の違いはカラー以外に特に無い様に思えます。


2つの内で新しいバージョンとなるKhaki(TAN)には、レッグベルト部にNARPのタグが貼付されています。コレクションとしてはココにタグを貼るのではなく、旧バージョンとなるBKのポーチのように、ポケット部分にタグを装着させて、パッと見た感じで分かるようにして欲しいです^^; 兵隊さんにはそんなの関係ないでしょうね・・・。


細かく内容物を見比べれば違いがあるのかもしれませんが、ザット見る感じでは同じようなものが入っています。ODの包装に、白枠内にあるNARPのEagleがカッチョイイです。


Improved First AID KitとCombat Casualty Response Kit(Individual)の内容物を比較。基本コンセプトが似たもの同士なので、然程大きくは異なっていないように思えますが、「PRIORITY Card」など気の利いた小物類などを見ると、やはりNARPの方が全体的に充実した構成です。

右上にある「MED」の蓄光パッチは画像加工によって若干発光させています。


米軍フォトフォルダの写真を見て回ると、ACUとKhakiの組み合わせも多いですね。もっとも”現場”では「この色の組み合わせがカッコ良さそう」とかそういう考えはあまり無く、「装着できそうだから着ける」という程度なのかもしれません。

このACUとKhakiの組み合わせについては、どこかのブログでも書かれていましたが、意外とKhaki装備にACUが似合いそうです。今のところACUが似合うような装備を持ち合わせていませんが、そういう組み合わせも試してみようと思います。

これがキッカケでACU装備の収集にハマらないようにしないと・・・^^;
Posted by ahahamaster at 15:28│Comments(0)
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